海外マーケティングで大活躍!Facebook広告のススメ
Facebook、皆さんは使用していますか?日本では若者のFacebook離れが言及されるようになって久しく、「40~50代のビジネスマンが使用するSNS」、というイメージを持つ方も多いかと思います。
一方で、Facebook創業の地である北米を始め、世界では今もFacebookの人気は根強いです。月間の利用者数はSNSの中でTOPを誇り、筆者の友人であるアメリカ出身のマーケターも、「越境ECで北米に物を売るならFacebook広告を活用すべき」とすすめています。Facebook広告を活用できれば、日本だけでなく全世界をターゲットに商品の販売ができます。
そこで本記事では、越境ECにトライしたい方や海外マーケティングに興味をお持ちの方に向けて、Facebook広告を活用するメリットと活用方法を伝授したいと思います。
Facebook広告のメリット
1.全世界29憶1千万人のユーザーにリーチできる
Facebookのアクティブユーザー数は、全世界で29億1千万人にも上ります。日本の人口の約23倍ものユーザー数です。もちろん29億人全員がターゲットになるわけではありませんが、日本国内だけに絞ってビジネスを行うよりもはるかにターゲットの母数が増えます。
参考サイト:【最新Excel配布中】日本・世界のSNSユーザー数まとめ(Facebook,Twitter,Instagram,YouTube,LINE,TikTok)
2.Instagramにも同時に配信することができる
ご存知の通り、Facebookを運営するMeta Platforms, Inc.は、Instagramの母体でもあります。Facebook広告では、一つの管理画面からFacebookにもInstagramにも広告の配信が可能です。自社のビジネスに適する方に配信するもよし、両方に配信してみるもよし。1つの管理画面から2つの巨大SNSプラットフォームに配信できることは大きなメリットです。
3.フォロワーを獲得することができる
FacebookやInstagramでは、広告に自社のアカウントやページを紐づけることが必須となります。
この仕組みにより、広告が表示されたユーザーは左上のアイコンを押すとその会社のアカウントに飛ぶことが可能になります。つまり、広告で紹介した商品が気に入れば、アカウントをフォローしてもらうことも期待できるのです。
広告はお金がかかりますが、自社のアカウントをフォローしてくれたユーザーには、その後お金をかけずに自由にアプロ―チすることができるようになります。広告は水物とも言いますが、このようなオマケが期待できる点は、Facebook広告のメリットの一つです。
4.海外でどのような広告が配信されているか、参考に見ることができる
いざ海外で広告配信!となっても、どのような広告を出稿するべきか、なかなかイメージが湧き辛いと思います。日本と海外では好まれるイメージが異なり、当然言語も異なります。実際に競合他社がどのような広告が出稿しているのかは、ぜひ把握していきたいところです。
Facebook広告では、Facebook広告ライブラリという機能があり、各国でどんなテーマでどのような広告が配信されているのかを見ることができます。
こちらで競合調査を行い、自社の広告に反映することで、専門の海外マーケターに頼らなくてもクリエイティブ(広告のバナー画像やテキスト)を作成していくことが可能です。
もちろん現地の感覚をお持ちの方がいらっしゃれば、その方にお願いしてフィードバックをしてもらえると更によくなるでしょう。(特にテキストは必ずネイティブの方のチェックをもらい、違和感が出ないようにしたいところです。)
Facebook広告の活用方法
ここからは、実際に海外マーケティングでFacebook広告をどのように活用していくかをご紹介していきます。
1.本格進出前にテストマーケティング
海外進出はハイリスクハイリターンで、大きなチャンスがある一方で失敗のリスクが伴います。そのリスクを減らすために、Facebook広告をテストマーケティングの手段として使うことが可能です。
具体的には、「自社の製品のどんな訴求が、どこの地域のどんな人に好まれるのか」を知ることができます。
Facebookでは、主に「デモグラフィック軸(性別年齢)」「ジオグラフィック軸(地域)」「サイコグラフィック軸(興味関心)」の3つの軸を使用し、誰に広告を出すかを決めることができます。例えば日本のアニメや漫画のグッズを米国向けに売りたいと思った場合、以下のような設定を行うことで、自社の製品に適していると想定されるユーザーのみに配信を絞ることが可能です。
また、広告も複数種類を配信して比較することができます。異なる訴求をするクリエイティブAとクリエイティブBとクリエイティブCを同じ広告セットに入稿すると、AIによる機械学習が働き、自動的に効率の高い画像を多く配信してくれるようになります。
そして広告を出稿した後には、細かな振り返りが可能です。つまり、自社の広告に反応した人がどこの地域に住んでいる人なのか、何に関心のある人なのか、それらの人たちがどのクリエイティブに反応したのかがわかり、仮説の検証ができるようになります。
Facebook広告は少額からでも配信が可能であるため、この仕組みを活用すると、テストマーケティングに活用することが可能です。
大きな予算を使用して本格的にキャンペーンを行う前に、自社の製品を購入してくれる人がどの地域のどんな属性の人なのかを知ることで、リスクを低減することが可能です。
2.本格進出
上述したテストマーケティングを行い、ある程度仮説の検証ができた時点で、本格的な販売に広告を活用していきます。その際は、テストマーケティングでよい成果の出た地域・年齢性別・興味関心・訴求に絞り込んで配信を行うと効率的です。
また、ある程度配信実績が貯まってきたら、類似オーディエンスやカスタムオーディエンスといった、自社特有のユーザー群への配信ができる機能を活用することで、更に成果を改善していくことが可能です。
類似オーディエンスとは
パフォーマンスの高いユーザーと類似しているユーザーに配信が可能です。Facebook側がユーザーの行動等のシグナルを見て、自動的にリストを作成してくれます。
カスタムオーディエンスとは
既に何かしらの反応を示してくれたことのあるユーザーに配信が可能です。例えば自社のサイトに既に1度訪れたことのあるユーザーや、自社の投稿にいいねを付けてくれたことがあるユーザーなど、購入に近いユーザーに集中して広告を配信することが可能です。
このような機能を活用すると、自社サイトに訪れたことのあるユーザーにはより販促に近い広告を出し、サイトに訪れていないユーザーには認知を目的とした広告を出すなどの出し分けが可能になります。自社への関心が浅い層と深い層に個別のアプローチをすることによって、更に費用対効果を高めていくことが可能です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本国内でももちろん大活躍が期待できるFacebook広告ですが、海外進出の際は更に他に替えの効かないマーケティングツールになると感じています。未知の取り組みである海外進出でも、テストマーケティング的に広告を配信することで、必ず何かしらの学びを得ることが可能です。
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