海外の複数通貨の 代金受取りアカウントを提供!手数料を抑えてグローバルビジネスの敷居を下げる「Payoneer(ペイオニア)」

「海外のお客様に商品・サービスを売りたい!」
さて、その代金はどのように受け取ればよいのでしょうか?買い手に直接、日本の銀行口座に振り込んでもらうと、手数料が数千円、入金まで数営業日かかるケースも少なくありません。利幅も減って、時間もかかる・・・国際間ビジネス、特に小口の取引では大きなハードルとなります。
そこで、もう一つの選択肢、国際間決済サービスを利用する方法があります。他サービスにない圧倒的なスピードと手数料で話題の「ペイオニア」について、ペイオニア・ジャパン株式会社 カントリーマネージャー 岡本王湖さんにお話を伺いました。(聞き手、中小企業診断士 渡邉奈月)
現地法人は不要!日本にいながら、世界の複数通貨の代金受取りアカウントを開設できるサービス

─ペイオニアとはどのようなサービスですか?
岡本:海外の受取専用銀行口座を簡単に開設できるサービスです。例えば、アメリカに商品・サービスを販売する場合、買い手の方は当然USドルで代金を支払いたいわけですから、売り手の私たちはアメリカの銀行で口座を開きたいと考えます。しかし、アメリカの銀行は原則、アメリカ市民や長期滞在者しか口座開設ができません。そこで、日本にいながら開設できるバーチャルな銀行口座を提供するのがペイオニアです。
─対応しているのは、アメリカだけでしょうか?
岡本:いいえ、世界200カ国に対応しています。通貨もUSドルだけではなく、豪ドル、英ポンド、ユーロ、人民元、カナダドル、ペキシコペソに対応していますから、ペイオニアで口座を開設しておけば、世界のあまねく地域で代金を受け取ることができるようになります。
─最終的に、日本円で受け取る場合はどうしたらよいのでしょう。
岡本:ペイオニアの口座から、日本の銀行・信用金庫などの金融機関の口座に振込みます。日本のほとんどの民間金融機関が属する「全銀システム」と連携しているので、普段お使いの銀行口座でお受け取りいただけますよ。ペイオニアの国際間決済サービスの手数料は、この時に海外通貨から日本円に替える為替手数料の最大2%のみです。
特徴は、他の手段では実現できない、手数料と送金スピード
─ブログなどでも最大2%という圧倒的な手数料の安さが話題ですね。
岡本:私は前職でも金融関連サービスの開発をしていたのですが、当時からペイオニアの手数料の安さには注目していました。「海外からの銀行送金高いな」と課題に感じている方が多い中で、「これはいいサービスだ」と思いましたね。
─他のサービスと比べてどれくらい安いのでしょうか。
岡本:国際間決済には2つの手段があります。1つは先ほど申し上げた銀行送金です。まず海外送金手数料が35~45ドルかかります。次に、仲介銀行手数料がかかるケースがあります。これがブラックボックスになっていて不明、もしくは数千円。そして受取手数料が数千円かかります。すると、例えば、取引金額が1万円でも50万円でも、時には2万円ぐらいのコストが決済だけでかかってくることになります。2つ目の手段は、当社のような決済サービスの利用です。日本では手数料の安さからペイオニアに注目いただく方が多いですね。
─価格だけでなく、送金もスピーディですね。
岡本:最短1営業日でペイオニアのお客様の口座に入金されます。これも銀行や他のサービスにない利便性です。
各国の銀行ネットワークに直接繋がるペイオニアのプラットフォーム。だから安くて、早い

─なぜペイオニアだけが、その手数料とスピードを実現できるのでしょうか?
岡本:世界各国の銀行ネットワークとAPIで直接つながっているからです。これは、ペイオニアが各国の法規制やコンプライアンスを遵守し、堅牢なセキュリティシステムで安全なサービスを提供していることで実現しています。そのため、中間事業者もいませんし、手作業も発生しません。だから、安くて早いのです。
─ 各国の銀行ネットワークというのは?
岡本:先ほどの全銀システムと同じように、各国で主要な金融機関を網羅しているネットワークが存在します。このネットワークとペイオニアのプラットフォームを直につなぎ処理を自動化させているため、世界のどことでも、この手数料とスピード感で決済ができるのです。この網の目の細かさは、ペイオニアの大きな売りの一つになっています。日本ではクレジットカードをベースにしたサービスを提供しているところもありますが、クレジットカードは中間事業者が複数いてそこで利益を得ているため、どうしても手数料を安くできないのでは・・・と推察しています。
─ 口座開設も数時間とスピーディですが、セキュリティは大丈夫なのでしょうか?
岡本:はじめてペイオニアを利用する際はすぐに各種サービスをご利用いただけるように、バーチャルな世界で口座番号を発番して簡便な手続きで口座を開設します。一方、実際の取引を開始する際は、どんなものを売っているか取引を1件1件確認するなど、しっかり実態を見ます。マネーロンダリングの問題などがあるので、私たちは国際間の決済を手がける事業者として、1つ1つの取引に責任を持たなければいけないのです。
国際間決済をワンストップで支援。
お金周りの事務負担が下がる

─ 海外銀行口座だけでなく、国際間決済にまつわる他のサービスも提供されていますね。
岡本:ペイオニアのミッションは、さまざまな境界や限界、期待を超えるよう企業をサポートすることです。ペイオニアの安全かつスピーディなプラットフォームを利用すれば、海外通貨の受取専用のアカウントを持つだけでなく、海外へ支払いを請求したり、税金の支払いをしたりすることもできます。ペイオニアアカウント間の送金が無料になるサービスもありますよ。
─ 完全無料なのですか!?
岡本:メイク・ア・ペイメント(ペイオニアアカウント間送金)というサービスです。買い手と売り手、双方がペイオニアの口座を保有していたら、その支払いと受け取りに関わる手数料は、個人の場合は無料です。海外のサプライヤ、広告代理店、サービス提供者への支払いケースなど、お取引先とペイオニアの口座を作ると、コストメリットが非常に高いですね。
─ 請求書サービスもユニークです。
岡本:これは、ペイオニアのアカウントから、海外の買い手の方に直接eメールで請求書を送ることができるサービスです。月に1度など、定期的に出すこともできます。
─ ペイオニアを利用すると、お金にまつわる業務を自動化できますね。
岡本:そうですね。「お金払ってください!」と英語でメールを書かなくていいのが喜ばれています。海外でビジネスをしたい事業者さんにとって大きな壁は、やはり言語です。日本では特にその傾向が強いと思います。しかし、今、国際間取引で成功している日本の売り手がいるのも事実です。私たちは、その情報提供もしたいと考えています。
海外取引に知見ある事業者と連携。
日本の売り手を完全サポート
─ 具体的には?
岡本:国際間取引に関する事業者は、みな協力して、国際間取引を盛り上げようとしています。お互いに困っている人がいたら紹介し合う文化ができています。例えば、ペイオニアでは定期的にお客様と、交流を目的にした飲み会を開いているのですが、物流で困っていると聞けば物流の会社をご紹介しますし、言葉の壁で困っているなら翻訳の会社におつなぎすることもできます。また、セミナーを、各事業者と共同でやったりもしています。困ったことがあれば、まずペイオニアにご相談いただければ、おつなぎできますよ。
─ この記事を読んで、ペイオニアに興味を持たれた方も多いと思います。国際間決済周りで困ったら、どこに相談すればよいのでしょうか?
岡本:方法は4つあります。1つ目はカスタマーケア(TEL: 03-4578-1755)にご連絡いただくことです。私たちは日本へのサポートは力をいれていて、月~木曜は午前10時~午後9時、金曜は午前10時~午後6時まで受け付けています。香港をはじめ、複数拠点に日本人のサポート担当を配置し、時差を利用して対応しています。2つ目は各種国際間取引の事業者とセミナーやイベントをしているので、情報収集にお越しいただきたいと思います。3つ目は、年に1〜2回実施しているペイオニアフォーラムです。国際間取引の関係者が一同に集まり、最新情報が聴けるので毎年好評です。4つ目は、まずは、ホームページから口座開設をしていただきたいと思います。口座登録は簡単で数分で完了するので、ぜひこの手軽さを体験していただきたいですね。

■ペイオニアについて
ペイオニアのミッションは、さまざまな境界や限界、期待を超えるよう企業をサポートすることです。今日のデジタル世界の中で、ペイオニアのプラットフォームは、200以上の国と地域における数百万のフリーランス、中小企業、マーケットプレイス、大手企業の国際商取引を効率化します。ペイオニアは、コンプライアンスを遵守し、安定したテクノロジー、オペレーション、金融基盤を備え、国際商取引の決済、ワーキングキャピタル、税務ソリューション、リスク管理に関する一連のサービスを提供しています。(※)
※日本ではワーキングキャピタルには対応していません。
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