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  • 2017.12.22

日本の「弁当箱」がフランスでブーム?弁当文化が海外で注目される理由とは

日本の「弁当箱」がフランスでブーム?弁当文化が海外で注目される理由とは

コンパクトな専用容器に色とりどりのおかずを詰めた弁当は、日本が誇る食文化のひとつ。そんな弁当に魅了されたフランス人のトマ・ベルトラン氏は、世界の約90カ国に日本の弁当箱を販売し、日本の食文化を広めています。ここでは、日本の弁当文化とともに、海外で注目を集める理由を紹介します。

歴史の中で進化を続けてきた日本の弁当文化

日本人にとって身近な存在である弁当。世界にも携帯食はあるものの、日本の弁当ほど特色を備えたものは珍しく、歴史の中で磨かれてきた独自文化のひとつだと言えます。まずは、日本の弁当の歴史を紐解いてみましょう。

弁当の始まりは、安土桃山時代といわれています。この頃の弁当は、上流階級の人々が花見や紅葉狩りなどで利用するものであり、さまざまな料理のほか、取り皿や箸、酒器まで組み込まれた「提中(さげじゅう)」と呼ばれる容器を使っていました。

庶民にも弁当が広がったのは江戸時代になってから。徳川吉宗が桜を植樹した飛鳥山を一般公開し、花見が一般に広がったことも理由のひとつでした。また、現代の弁当の定番でもある「幕内弁当」ができたのもこの時代といわれています。諸説ありますが、芝居の幕が下りている間に食べる弁当であったため、「幕内」との名前がついたといわれています。

その後、大阪万博の頃から鉄道を利用した個人旅行をする人が増加したことで、各地の郷土料理をメインとした弁当が販売されるようになり、駅弁ブームが到来します。また、ここ数年のブームといえば「キャラ弁」でしょう。

以前から母親たちは、子どもの弁当にリンゴで作ったウサギやタコのように見えるウインナーを入れていました。愛情表現のひとつとして行ってきたこれらのひと工夫を、SNSでシェアすることで多くの人にして見てもらえるようになったことが、ブームにつながっています。

90カ国以上で日本の弁当箱を販売する専門店「Bento & co」

日本の食文化を表現した弁当は、今、世界から注目を浴びています。その火付け役となったのが、フランス人のトマ・ベルトラン氏です。彼は、子どものころから日本のアニメを見て育ち、2002年に日本各地を旅行。なかでも気に入った京都に留学を果たし、大学卒業後も滞在を続けています。大好きな日本の情報をブログでつづりながらファンを獲得する中、弁当文化を広げることを思い立ち、わずか一カ月で弁当箱のネットショップをオープンさせました。

専用の箱に栄養バランスや彩りまで考えて食事を詰める日本の弁当スタイルは、ベルトラン氏のブログを見ていたフランス人を中心にファンが急増。現在では世界の約90カ国に弁当箱を販売するようになっています。販売されている弁当箱は、日本らしさが一目でわかる和柄のものから、モダンなデザインのものまで多種多様。2012年には「Bento&co」の実店舗を京都にオープンさせ、地元の人はもちろん、観光客も弁当箱を買って行くようになっています。

日本人にとっての弁当は、食べる人へのおもてなしの気持ちを詰め込んだ存在です。作る人と食べる人のコミュニケーションツールのような役割を果たしていることが、海外で注目される理由になっているのかもしれません。

海外に広がる日本の弁当文化

ベルトラン氏は、「Bento&co」サイトで「国際Bentoコンテスト」を行っています。2017年で9回目を迎えるこのイベントは、毎年決まったテーマが提示され、世界中の人が応募しています。受賞者には京都のホテルの宿泊券や航空券など、豪華賞品がプレゼントされることも魅力のひとつとなり、2017年は28カ国、172名の応募がありました。

コンテストの優勝者は、当初は日本人ばかりだったものの、近年は外国人が上位に入ることも増えているそうです。2017年のオンライン部門グランプリはアメリカ人、2位は日本人、3位フランス人とさまざまな国の人がランクインしているもの特徴となっています。

また、世界に広がる弁当ブームを後押ししているのがSNSです。Instagramで「#bento」と検索すると、驚くほどの投稿がヒットし、その多くが海外からの投稿となっています。もはや「bento」は世界共通語。世界中のキッチンで作られるものとなっています。

世界の食文化とともに進化する「BENTO」に注目

日本人にとって弁当は、コミュニケーションやおもてなしの心を反映した日本らしい存在として発展してきました。近年では、コンパクトな弁当箱に愛情を詰め込んだ世界観が評価され、「BENTO」として世界中に広がっています。世界の食文化とあわさった弁当の今後の進化に期待したいところです。

アリババジャパンプレス編集部

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