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  • 2017.12.01

日本の酒文化を地域創生にいかす!注目の取り組み事例

日本の酒文化を地域創生にいかす!注目の取り組み事例

海外では近年日本酒のファンが増加し、フランスの三ツ星レストランで提供されるなどの例があります。しかし国内では、お酒の摂取量が年々減少し、日本酒離れが懸念されています。その中にあって、日本酒を地域活性に活かし、成功している事例も見られます。日本のお酒を地域創生に活用している、取り組みのポイントについて紹介していきましょう。

高知県の過疎の村が「どぶろく」で再生

高知県内有数の米どころ三原村は、標高120mに位置する台地という地形を生かし、清らかな湧き水を利用した農業を営んでいます。「どぶろく特区」に指定されている三原村では、適度な寒暖差に育まれて豊かに実った米から伝統的などぶろくを製造し、地域活性につなげています。

村に5件ある農家民宿では、夕食・朝食の2食付きで1泊6,500円、夕食には幻のどぶろく1合を味わえるプランを提供してます。部屋は昔造りの広々とした古民家の1室で、窓の外にはのどかな里山の風景が広がります。提供される食事はどれも三原村の山や畑、川でとれた食材をメインとした、素朴で懐かしい味わいです。

村で製造されている7種のどぶろくを可愛らしい1合瓶に詰めた「どぶろく7種飲み比べセット」(3,600円)はお土産としても人気があります。どぶろくと農家宿泊体験を組み合わせた旅行プランは、三原村ならではの体験として、過疎化に向かっていた村の起死回生策となりました。

車窓の景観と日本酒、ジャズを楽しむ新潟の観光列車

「新潟を走る お酒を楽しむリゾート列車『越乃Shu*Kura』」は、JR東日本新潟支社が運行する、日本酒をコンセプトにした観光列車です。蔵元の人間が同乗して試飲を提供するなど、日本酒王国新潟らしいおもてなしを感じさせます。

展望シート、ボックスシート、ペアシート、リクライニングシートのラインナップのほか、イベントスペースやフリースペースも設置されており、思い思いにくつろぎ、楽しめる車内はまさに走るアミューズメント施設のようです。地元ミュージシャンの生演奏と、車窓に広がる壮大な風景を楽しみながら、新潟が誇る深みのある日本酒を存分に味わうことができます。

地酒のふるまい、利き酒と、日本酒好きにはたまらない趣向が用意されているほか、季節ごとに変わる日本酒にマッチしたセットメニューもあります。美酒とともに、新潟の新鮮食材を使用したこだわりの逸品を味わえます。

日帰りのほか、温泉宿泊が付いたプランもあり、首都圏からの観光客を誘引するポイントとなっています。

30種類の無料試飲で小さな町に集客を実現「酒蔵まつり」

千葉県の神崎町で開催される「発酵の里こうざき 酒蔵まつり」は、朝から車の列が連なるほど人気のイベントです。300年続く2件の老舗酒蔵をつなぐ通りが歩行者天国として開放され、日本酒以外にも地元の新鮮野菜、果物、甘酒からパン、団子などのスイーツまで並びます。

日本酒がお目当ての人には、30種類におよぶ無料試飲が好評で、酒蔵見学もできます。また、「発酵の里」らしく、味噌、醤油などの発酵食品や手作り豆腐の販売もあり、誰もが楽しめる祭典となっています。

時間帯ごとに各所でステージショーや音楽演奏があり、大人から子供まで、お酒が飲めない人でも満足できるよう工夫されています。普段は静かな酒蔵の町が、春の一日には笑顔で満ち溢れます。

日本酒が地域のファンづくりのきっかけに

伝統やこだわりを地域創生に活かそうとする動きは年々高まっています。日本酒の魅力を地域活性に活かしている成功事例では、来訪者との強力な接点づくりがポイントになっています。どこか日本人の心に訴える温かさがある日本酒は、地域のファンを増やすきっかけになるといえるでしょう。

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