成功する経営者は朝型が多かった!時間帯効果を高める方法とは
朝の時間を有効に使う「朝活」が注目されていますが、成功している経営者にも朝型が多いことをご存知でしょうか。現代は、時間の使い方がビジネスの成否を左右するといわれています。
ここでは、朝の脳の働きと効率的な時間の使い方を紹介していきます。
年収1000万円以上の人の6割が朝型
ソニー生命保険株式会社が2016年に行った「経営者と社員の意識比較調査」によると、ビジネスで成功する人には朝型が多いことが明らかになっています。
この調査は、20歳以上の経営者・会社役員と、社員に対して行ったもの。
日ごろの行動が、「朝型」と「夜型」のどちらに近いかを聞いたところ、経営者の59.2%が朝型だと回答しました。
さらに、この結果を年収別にみると、年収1000万円を超えている人は、経営者・社員のどちらも約65%の人が、朝型だと回答しています。この結果から見えてくるのは、朝の時間を有効に活用できる人に成功者が多いということです。
※出典元:ソニー生命保険株式会社
http://www.sonylife.co.jp/company/news/28/nr_160525.html
朝は脳がもっとも働くゴールデンタイム
では、なぜ朝型の人の方が、優秀なのでしょうか。
ここには、朝の脳の状態にヒントが隠されています。
脳科学者の茂木健一郎氏によれば、「朝の脳はゴールデンタイム」なのだそうです。
私たちの脳は、一日を通して様々な情報を得ています。その情報はいったん脳内に短期記憶として保管され、睡眠時に長期記憶に整理されます。これにより、朝の脳は短期記憶がスッキリ整理された、フレッシュな状態になっているのです。この時間に新しい記憶を仕入れたり、創造的な思考をしたりすると、脳はフルに活動することができるため、おのずと良い結果に導いてくれるのです。
一日の効率が格段にアップする時間の使い方
一日は24時間しかありません。
朝の時間を有効に使っても、その後にダラダラとした時間を過ごしたのでは意味がありません。
ここからは、一日を通して心がけるべき、効率の良い時間の使い方を紹介していきます。
●5分、10分の隙間時間を上手に活用する
一日の中で、ムダにしている時間はじつはたくさんあります。例えば、電車の待ち時間や移動時間、次の打ち合せまでの間など、見過ごしてしまっている空き時間は多いもの。この時間を多くの人は「短時間だし、何もできない」と思い込んでいます。または、「何かしなければ」とできることを考えている間に時間が過ぎてしまうケースもあるでしょう。これでは、時間を効率よく使うことはできません。
これを防ぐには、あらかじめ隙間時間に何をやるかを決めておきます。5分、10分、20分と短時間でできることのパターンを用意しておき、少し長めの時間ができたら、いくつかの隙間仕事を組み合わせるようにします。
例えば、関係者への連絡や日報の下書き、報告書を読む、インターネットでの調べものなど、隙間時間にやれることはいろいろあります。10分あれば、英会話を勉強することも可能です。
●スケジューリングは細切れに
時間を有効活用するには、スケジューリングの段階で時間を細切れに計画しておくのも効果的です。例えば、1時間単位で予定を組むよりも、15分単位でスケジュールを立てるほうが集中力がとぎれず、予定通りに進みやすくなります。
●周りと時間をズラしてみる
一般的な感覚にとらわれず、時間をずらしてみるのも有効です。朝早くに出勤すれば、満員電車でのストレスもなく、考え事をしている最中に部下に声をかけられたり、電話がかかってきたりなど、思考を中断することがありません。
また、12時にランチを食べに行くとどの店も混雑していますが、前か後ろにズラすことで、ゆったりと食事をすることができます。
食後にコーヒーを飲みながら、リラックスして次の仕事のことを考える時間もとれるでしょう。
時間帯効果を意識して効率的に
一日24時間は、万人に平等に与えられています。しかし、その時間をどう使うかはそれぞれの裁量であり、心がけ次第で時間帯効果は高まります。1回5分の短い時間でも、積み重ねることで、大きな差になっていきます。
一日15分のムダを省けば、年間で約90時間の余裕ができます。90時間あれば、仕事は大きく変化するはず。1分1秒を大切にする心がけが成功につながっているのです。
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