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世界で見つけた日本製品【チュニジア編】

アフリカ随一の観光大国 チュニジアの生活事情

アフリカ随一の観光大国 チュニジアの生活事情

1. チュニジアの基本情報

北アフリカの地中海と砂漠に囲まれ、面積は日本の約2/5程の小国です。
首都は北部にあるチュニスで、カルタゴ遺跡やサハラ砂漠など観光名所も盛りだくさん。
国教はイスラム教ですが、ソフトイスラムと呼ばれるほど穏やかな国民性で、若者は女性ムスリムが被る「ヒジャブ」を身につけていないことがほとんどです。
ジャスミン革命(アラブの春のきっかけともなったチュニジアで起こった民主化運動)の影響で国内の情勢が不安定になっていた時期もありましたが、大統領が変わり情勢も安定してきたので、旅行客も徐々に増加しています。

日本の企業もいくつか進出しており、最近ではIT関連の会社が拠点をチュニジアに移したり、優秀なチュニジアの人材を日本のビジネスに取り込もうと人材派遣会社ができたりと、日本企業の海外拠点の一つとしても注目されています。

チュニジアは、観光業と他国への輸出を主な収入源としています。訪れる観光客のためにサービスを提供する仕事が多く目につきますが、彼らの中でも特に富裕層と言われる人々は、主に輸出業・不動産業などに従事しているケースが多いです。

2. チュニジア人が持つ日本人のイメージ

観光名所を巡れは、アジア人の私たちは「ニーハオ」と声をかけられます。日本人からして見れば他国と区別されないことに少し憤りを感じるところではありますが、日本人もヨーロッパ人を見た目で区別できないのと同じような感覚なのでしょう。

そして何よりも驚くのが、彼らが日本のアニメをよく知っているということです。
よくよく聞いてみると、日本のアニメやテレビ番組が小さい頃からテレビで放送されているのだそう。「ちびまる子ちゃん」や「ドラえもん」「キャプテン翼」などは、主題歌と言語は変わっているものの、日本の文化と国民性を知るために欠かせないツールとなっているようです。これらのアニメから読み取ったのか、日本人のイメージはもっぱら「勤勉」「誠実」「真面目」。そういう私も、現地で仕事を探す際に「日本人は真面目だから採用する」と即決で仕事が決まったことがあります。

また、現地にはJICA(国際協力機構)で働く日本人が派遣されており、職業訓練や生活支援のために日本人と接する機会のあるチュニジア人も多くいます。チュニジア人はとても器用で適応力があるので、「自分で考えて行動する」といったビジネスに大切なスキルを兼ね備えていると言えます。

3. チュニジアでは家族で食卓を囲むのが主流

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チュニジアでは、家族との交流・繋がりがとても密です。ほとんどの家庭は自宅で家族全員が揃ってから冗談混じりのおしゃべりを楽しみながら摂るのが一般的です。家庭にもよりますが、外食は少なめで、外食する場合はほとんどの国民が愛するサッカー観戦をしに大きなテレビが設置されている庶民派のレストランに出かける程度です。

さらに興味深いのは日中に喫茶店に出かけると、溢れんばかりの男性がシーシャという水タバコをふかしながらおしゃべりを楽しんでいる光景を目にします。いつどこで仕事をしているのか不思議になるほどたくさんの男性が、長時間喫茶店で楽しい時間を過ごしています。
 
最近流行りの日本食といえば、日本風のカレー。チュニジア人はスパイシーな味わいを好む人が多いですが、日本人が近年オープンさせたカレー屋さんは大繁盛。
他国の食文化にも興味があるようで、近隣国以外の食事も楽しむことができるようです。

4. お金をかけるのはやはり「趣味」

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チュニジアの人々がお金に糸目を付けないもののひとつは「趣味」。
ここチュニジアで、特に独身男性に至ってはほとんどが当てはまります。
チュニジアでは日本でも需要のある、釣りや写真、アニメ文化などが長いあいだ趣味の対象とされている様子。彼らは、趣味となればとことん調べ上げ、あらゆる方法で購入する方法をいつも検討しています。

ですが、チュニジアでは海外への通貨の持ち出し規制があり、輸送インフラもまだまだ未発達のため、好きなものを自由に購入すること自体とても大変です。日本にいれば、ボタンひとつで即日発送されるようなものでも、海外製品を買うために商品よりも高い関税を支払い、2ヶ月先まで待つなんてことが普通なのです。

そんな彼らがチュニジア国内で欲しいものをすぐに購入するために生み出したのが、タクシーを使ったデリバリーシステム。すでにいくつかアプリとして流通しており、日本でいうフリマアプリの要領で商品の購買に関するやり取りを行い、配達自体をタクシーの運転手に依頼するというもの。ここまでして購入する商品のほとんどは、日本で発売されたゲーム機器やアニメに関する商品が多いのだとか。

もちろん、店頭でも日本の製品を目にすることができます。
ここでは特にチュニジア人に人気のある日本の商品をご紹介します。

・釣り用具

地中海沿岸という立地から釣りを趣味としているチュニジア人はとても多いです。釣り具を見せてもらうと、そのほとんどが日本ブランド。日本製の釣り具は工夫が凝らされており、丈夫でプロの漁師もこぞって使うほど品質が良いのだとか。模造品では満足できず、日本製の釣り具を買い求める釣り人は数知れず。日本に訪れた際のお土産に釣り具を選ぶ人も多いほど、日本の釣り具の魅力と奥深さに魅了されているようです。
彼らの中では、日本製の釣り具を使っているというだけで本気度が伝わるそうで、一種のステータスになっています。

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・プリンター

チュニジアで生活していると、意外なところで日本製品の品質の高さに気づかされることがあります。その中でも特に印象深かったのは、プリンターです。写真が好きなチュニジア人に需要のある高性能プリンター。チュニジアにはあまり品質の良いプリンターが揃わないため、チュニジア人が自分用のプリンターを真剣に選ぶときは、店員に「日本のプリンターがありますか?」と聞くのをよく耳にします。日本製品への信頼は絶大です。

チュニジアでは新品の電化製品だけでなく、中古も豊富に流通しています。予算に合わせて新品か中古を選択し、それぞれ気に入ったものを揃えるというスタイルのようです。
ちなみに、どうして日本の製品を選ぶのかと質問すると、みなさん口を揃えて「日本の製品は壊れにくく、長く使うことができるから」と言っていました。

・アニメ・ゲーム

若いチュニジア人の多くはアニメやゲームが大好きです。特に日本は多くのアニメやゲームを世に送り出している国として周知されています。日本のことを良く知らない人でも、日本のゲーム会社やアニメの名前を言えばすぐに伝わるほどです。

特にアニメ好きなチュニジア人の中では、アニメやオタクの聖地とされる秋葉原を知っていて、「日本の秋葉原のようなアニメに特化したお店がチュニジアにもあったらいいのに」と遠い日本のアニメ文化を羨む声もよく耳にします。

5. 現地在住日本人にもニーズあり

日本製品の良さを一番よく知っているのが、チュニジアに住む日本人。日本での暮らしに慣れた日本人が海外に行くと、生活に慣れるまではしばらく時間がかかる上、今まで手軽に買えていたものが無くストレス要因となりがちです。どんなに高くても日本の食材や生活雑貨は日本人にとって欠かすことのできない存在です。

チュニジアにはあまり日本人向けのマーケットが充実していないので、日本大使館やボランティア、旅行客向けの販売拠点があれば、今までは探すのを諦めていた現地の日本人の日常的な利用も期待できそうです。
 
今後チュニジアの情勢はさらに安定し、多文化を取り込みながら成長していくと思われます。日本製品がおおむね好意的に受け止められている土台もあるので、市場に参入する余地は十分にあると言えるでしょう。

ハリウィ 真弓

ハリウィ 真弓

ライター、システムエンジニア

PROFILE

1988年生まれ、埼玉県出身。
美容専門学校を卒業後、美容師として働く傍ら、エンジニア・ライターとして活動開始。
チュニジア人の夫と結婚後、チュニジアに生活の拠点を移す。
英語、チュニジア語、アラビア語、フランス語に精通し、翻訳家としても鋭意活動中。
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