海外販路開拓をするには?
海外進出の重要性と販路開拓のポイント
海外販路の開拓は収益を増やすために重要であるのはもちろん、国内市場の縮小という課題への対策としても有効です。
しかし、海外販路開拓を検討しつつも、「どのような手段や方法があるのか分からない」「海外販路を開拓するうえでのポイントを知りたい」と考える方も多いのではないでしょうか。
本記事では、海外販路を開拓する重要性、開拓の手段やポイントを紹介します。
一般的な販路開拓の方法については、こちらで解説しています。ぜひご確認ください。
販路拡大の方法は? 押さえておきたい手順と方法
海外販路を開拓する重要性
内閣府『令和6年版高齢社会白書|第1章 高齢化の状況』によると、日本は長期の人口減少過程に入っており、2060年までに人口が1億人を割るとも予測されています。
人口の減少が続くことで消費量が縮小し、結果的に国内市場の縮小につながります。そのため、日本の消費者や企業を相手にビジネスを行うだけでなく、国内市場の縮小というリスクを軽減する観点からも海外販路の開拓の重要性が増していくと考えられます。
出展:内閣府『令和6年版高齢社会白書|第1章 高齢化の状況』
海外販路開拓の手段
海外販路開拓の手段は複数ありますが、ここでは主な2つを紹介します。
なお、海外販路を開拓する際は、市場調査を行って自社の強みを明確にしたうえで、ターゲットの設定や販売チャネルの選定を行うことが重要です。
市場調査の方法については、こちらの記事で解説しています。併せてご一読ください。
市場調査のやり方が知りたい! 調査の種類と代表的な4つの調査方法
①越境ECの活用
1つ目は越境EC(Electronic Commerce:イーコマース)の活用です。越境ECは、海外向けの電子商取引をすることを指します。越境ECを活用することで、日本にいながら海外へ商品を販売することが可能です。
そのため、現地での出店コストや人件費を抑えられる一方で、輸出入や販売規制に関する知識が求められるほか、外貨決済による為替変動のリスクなどについても理解しておく必要があります。
越境ECの詳細はこちらで解説しています。併せてご確認ください
越境ECとは?国内ECとの違いから特徴を解説
②海外販路開拓に関する支援制度の活用
海外販路の開拓においては、中小企業庁や独立行政法人などが展開する海外販路開拓支援を活用するのも一つの方法です。
▼支援施策例
- 海外市場調査の実施サポート
- 現地展示会・商談会の参加支援
- 海外市場情報のセミナー開催
- 海外ビジネスマッチングイベントの開催
- 海外事業展開のための資金援助
- 海外プロモーション支援 など
海外進出に欠かせない市場調査の実施サポートや現地の展示会・商談会へ参加する際の支援などをはじめ、さまざまな支援施策が実施されています。政府や各独立行政法人などの情報を確認して、有効に活用することで初めての海外販路開拓の経験がなくても安心して挑戦できます。
海外販路開拓のポイント
海外販路を開拓する際は、ポイントを押さえたうえで準備を行うことが重要です。ここでは、海外販路開拓のポイントを2つ紹介します。
①商品のローカライズ
1つ目は、商品のローカライズです。ローカライズとは、販売先となる国や地域の市場に合わせて商品・サービスなどを調整するプロセスを指します。
日本で販売している商品・サービスをそのまま海外に売り出すのではなく、ローカライズによって販売先の国や地域の文化、価値観、商慣習などを理解することで、市場に受け入れられやすい状態を目指すのが目的です。
例えば、商品のデザインやパッケージの色合いからWebサイトの体裁、法的規制まで、商品にかかわるさまざまな要件を現地の市場に適応させることが重要です。
②効果的なマーケティング施策の実施
2つ目は、効果的なマーケティング施策の実施です。これは、海外販路の開拓だけではなく、国内での販路開拓においてもいえることですが、商品を売って収益をあげるには、ターゲット層のニーズに合わせたマーケティング施策が必要です。
例えば、認知度向上のための広告運用や現地の言語を使用したSEO対策など、市場のニーズ調査や現状分析を十分に行ったうえで実施することが大切です。
まとめ
この記事では、海外販路開拓について以下の内容を解説しました。
- 海外販路開拓の重要性
- 海外販路開拓の手段
- 海外販路開拓のポイント
海外販路を行う比較的手軽な手段として、越境ECの活用があります。また、自社のみで海外販路開拓を進めるのは至難の業です。政府や独立行政法人からのサポートも得ながら進めていくことが重要です。
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「コストを抑えつつ効果的に海外販路開拓を進めたい」「日本にいながら海外バイヤーとマッチングしたい」という場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
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