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  • 2023.07.26

企業の海外進出における成功事例と失敗を防ぐポイントを解説

企業の海外進出における成功事例と失敗を防ぐポイントを解説

企業の海外進出を検討する際、他社の成功事例を参考にしたいと考える人もいるでしょう。

当記事では、企業の海外進出における成功事例を紹介します。海外進出での失敗を防ぐポイントも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

日本企業の海外進出における成功事例

少子高齢化による日本市場の縮小などにより、海外進出を検討する日本企業は増加傾向にあります。海外進出の目的は企業によって様々ですが、企業利益や販路拡大など海外進出時の計画以上の成果をあげることに成功している企業も存在します。

ここでは、企業の海外進出における成功事例を3つ紹介します。

【海外進出の成功事例】
①越境ECの利用で海外売り上げを12倍に伸ばした日本茶店
②展示会の参加から販路拡大と新たな分野への参入を実現した食品会社
③越境ECでの輸出経験から海外拠点の設立に踏み切った機械販売会社

他社の事例から成功要因を考察することで、自社の海外進出をスムーズに進めることや新たな可能性を見出すことにもつながるでしょう。

なお、当サイトではアリババのサービスを利用して海外での事業展開を行っている企業の事例を紹介しています。海外進出を検討する際に他社の事例を参考にしたい人は、「お客様事例」を確認してみてください。


越境ECの利用で海外売り上げを12倍に伸ばした日本茶店

愛媛県にある株式会社香月園では、アリババを通して海外向けに日本茶や抹茶を販売しています。国内向けのECサイトでの販売をおこなっていたところ、頻繁に海外からの注文が入ることで海外ビジネスに可能性を感じ、アリババへの出展を決意しました。

株式会社香月園では、アリババを始めて22カ月で海外の50以上の国々と取引を行うことに成功しています。また、BtoBで大口の顧客との取引が決まり、月間の海外売上が半年で100万円から1,200万円へと約12倍に増加しました。

健康志向の広まりからお茶や日本食などが海外でも注目されているほか、海外のBtoB取引では季節による変動が少ないことも成功の要因となっているようです。さらに、抹茶ビジネスを始めたいという海外顧客からの問い合わせを受け、商品開発や海外のショップの立ち上げにも貢献するなど活躍の幅を広げています。

株式会社香月園の事例を詳しく知りたい人は、アリババのお客様事例「株式会社香月園」をご確認ください。


展示会の参加から販路拡大と新たな分野への参入を実現した食品会社

日本市場の縮小をきっかけに海外進出を決意した食品会社は、アジアを中心とした販路拡大に加え、顧客の要望に応じ新たな分野への参入を実現しています。

海外展開の方法として、まずは香港を中心とした展示会や商談会へ積極的に参加をし、香港との定期流通を獲得しました。その後は台湾、シンガポール、マレーシアなどへ営業活動の範囲を広げ、アジアを中心とした国々へ約140品目の輸出を行っています。

また、顧客の要望に応じて新商品の開発や飲料分野への参入も実現しました。日本と異なる需要の発掘から、新たなビジネスチャンスにつなげています。

さらに、展示会や商談会など時間をかけて現地パートナーとの関係を築いたことにより、商品の取引だけでなくビジネスにおける情報交換なども行えるようになりました。現地情報や商品展開などのアドバイスも受けながら、様々な方面へ販路拡大を続けています。


越境ECでの輸出経験から海外拠点の設立に踏み切った機械販売会社

機械用の部品や工場の備品などを取り扱う機械販売会社では、越境ECを利用した輸出の成功経験から、海外拠点の設立に踏み切りました。初めての海外進出でノウハウもない状態からのスタートでしたが、現在では海外駐在員事務所を設立することに成功しました。

海外展開のきっかけとなったのは、2013年から利用を開始した越境ECです。越境ECを利用する中で、ベトナムからの購入が売り上げの半数以上を占めている事が分かり、中国やタイなどと比較して日系企業の進出が少ないベトナムでの事業展開に可能性を感じました。

越境ECでの売上を伸ばしつつ、社員や現地の商社からの後押しもあり2019年に現地の情報収集の拠点となる駐在員事務所をベトナムに設立しました。海外進出支援サービスによるサポートを受けながら、事業の拡大に向けて調査と準備を進めています。

しかし、ベトナムでは経済発展のスピードが速く、事前調査していた情報とのギャップがある場合や予想以上にコストがかる部分もありました。海外進出をする場合は実際に現地へ足を運んで、最新の状況を確認することが大切とのことです。

将来的には現地法人を設立することを目標に、海外でのさらなる事業拡大を目指しています。

海外進出の失敗を防ぐポイントは事前調査と明確な事業計画

海外進出での失敗を防ぐポイントは、事前調査を入念に行い、収集した情報に基づいて明確な事業計画を立てることです。海外での事業展開では言語や商習慣、顧客ニーズなど日本とは異なる部分が多く、情報の調査不足によってトラブルの発生や事業撤退のリスクが高くなるためです。

【海外進出の前に調査や準備をしておくべき内容】
・予算や売上目標など明確な事業計画を立てる
・資金調達方法を検討する
・国内での予備調査と現地調査を行う
・リスクマネジメントを行う
・現地の言語や商習慣に対応できる人材を確保する
・専門家や海外進出支援パートナーを確保する

たとえば、食品の場合は国によって味の好みや食文化が異なるため、現地において自社商品のニーズがあるかを調査しておく必要があります。現地で馴染みのない食品は受け入れられず、思うように売り上げを伸ばせない可能性があります。

また、新興国などでは経済発展のスピードが速いため、過去のデータのみを使って情報収集を行うと計画に大幅な誤差が生じる恐れがあります。最新のデータを利用することに加え、実際に現地に赴いて調査を行うことが望ましいです。

海外に拠点を置くことを考えている場合は特に、治安や自然環境の調査のほか、現地での生活やビジネスに適応できる人材の確保など多くの準備が必要となることを留意しましょう。

なお、企業の海外進出における失敗事例を参考にしたい人は「海外進出に失敗する要因は?事例を交えて解説」を確認してみてください。

海外進出におけるリスクへの対処法も検討しておく

企業の海外進出を成功させるには、リスクを把握し対処法を検討しておくことも大切です。想定されるリスクを分析して対策を立てるリスクマネジメントにより、問題の発生を未然に防ぐことや、問題が起こった場合にも速やかに対処し被害を最小限に抑えることができるためです。

【企業の海外進出で想定されるリスク】
・資金の不足により現地での事業を継続できない
・現地のインフラが不安定で充分な物資や情報が得られない
・法律や税制の違いによるトラブルの発生
・衛生環境が整っていないことによる感染症の流行
・気候や環境が起因する自然災害の発生

たとえば、現地の市場や経済状況をもとに実現可能な事業計画を立てることや、資金調達のルートを事前に確保しておくことで、資金不足によるリスクの回避が可能です。計画から大幅な誤差が生じた場合には事業撤退の指標にもなり、損害を最小限に抑えることにつながります。

また、インフラが不十分な国へ進出する場合は、必要な資材や通信手段が利用できなくなる可能性もあります。物流や通信のトラブル発生時に備えて、複数のサプライヤーの確保や多方面から情報収集ができるネットワークを構築しておくことも有効です。

現地の情勢や治安、自然災害の発生率など進出先の地域によってもリスクの大きさは異なるため、現地の状況に合わせたリスクマネジメントを行いましょう。企業の海外進出におけるリスクマネジメントについて詳しく知りたい人は「企業の海外進出におけるリスクと対処法を解説」を参考にしてみてください。

まとめ

少子高齢化による日本市場の縮小などの理由から、海外進出を目指す企業が増加しています。企業における海外進出の成功事例から、成功要因や事業拡大の可能性などを考察し、自社の海外進出の参考にしてみましょう。

企業の海外進出を成功させるには、海外進出の目的を明確にしたうえで、目的に沿った事業計画を立ててから実行に移すことが大切です。海外では商習慣や法律など日本と異なる部分が多く、情報収集や事業計画の不備から予想外のトラブルに発展する恐れがあります。

また、トラブルに備えたリスクマネジメントを行うことも重要です。起こり得る問題への対処法を検討しておくことで、海外進出に失敗するリスクを抑えることにつながるでしょう。

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