MENU
  1. TOP
  2. Alibaba JAPAN PRESS
  3. 強いチームになる!ナレッジマネジメントのすすめ
  • 2020.08.03

強いチームになる!ナレッジマネジメントのすすめ

強いチームになる!ナレッジマネジメントのすすめ

多くの会社にとって、社内で知識・スキルをどのように共有するかは大切な課題です。
「この作業はとても難しく、熟練の職人のAさんしかできない」
「この資料を作れるのは経理の中でもベテランのBさんだけ」
というように、知識・スキルが特定の人についている状態は、どの会社でもあるのではないでしょうか。

熟練の職人さんやベテラン従業員は、会社にとって非常に大切な存在であり、強みの源泉でもありますが、彼らの豊富な知識・スキルを他のメンバーにも共有できれば素晴らしいですよね。

ナレッジマネジメントの考え方と効果

知識・スキルをチーム全体で共有する手法のことを「ナレッジマネジメント」と言います。ナレッジマネジメントとは、「暗黙知を形式知化する」というもの。

ざっくり言うと、暗黙知とは「特定の人が持っている知識で、はっきり言葉にして伝えることができない知識・ノウハウ」です。
例えば、熟練職人の高度な技術、長年の勘などは暗黙知と言えます。
形式知とは「暗黙知を誰でもわかりやすく、共有できる形にしたもの」です。
例えば、マニュアルやデータなどがそれにあたります。

それでは、適切にナレッジマネジメントをすることで、どのような効果が期待できるのでしょうか。

・チーム全体のレベルが上がる

熟練の職人やベテラン従業員の知識・ノウハウがチーム全体に共有されるため、チーム全体のレベルが向上します。すると、商品やサービスの品質が向上したり、生産性が向上して生産リードタイムが短くなったりするなど、最終的にはお客様に対する提供価値が向上します。

・アルバイトや新人でも即戦力になる

難しいノウハウを平易にかみ砕いた上で共有できるようになるため、特定の人しかできない「職人技」が減り、アルバイトや新人でも即戦力にすることができます。

・離職への対応や事業承継に役立つ

知識・ノウハウが特定の人に付いている状態だと、その人が離職したときに知識・ノウハウも離れてしまいます。日ごろからナレッジマネジメントの対策をしておけば、知識・ノウハウをチーム全体で共有できるため、急に離職しても安心です。経営トップが交代する事業承継の時にも役立ちます。

すぐできる!ナレッジマネジメントのアイデア7選

強いチームになる!ナレッジマネジメントのすすめ

このように、メンバー同士で知識・スキルを共有できるナレッジマネジメントは良いことづくめ。実践にあたっては、特に難しい方法は必要なく、ちょっとした工夫で実行することができます。

以下、すぐに実践できるアイデアを7つご紹介します。

・動画の共有

熟練の職人が作業する様子を、スマホやビデオカメラで撮影してチーム全体に共有します。
言葉では伝えにくい「ちょっとしたコツ」も含めて共有することができる点がメリット。動画共有サイトの限定公開ページなどにアップロードすれば、いつでも誰でも動画を確認することができて便利です。

・マニュアル作り

マニュアルはどこの会社にも必ずあるものですが、内容を工夫すれば強力な武器になります。
例えば、写真を貼り付けてわかりやすく仕立てる、複雑にしすぎず簡潔にまとめるなど、新人でも即戦力に育つようなマニュアルを工夫してみましょう。
なお、マニュアルの作成や改善は若手のメンバーに担当してもらえば、本人の知識の整理にもなって一石二鳥です。

・社内留学

1週間だけ、1か月だけなど、期間限定でメンバーを他部署に派遣するのが社内留学です。
例えば、製造部から品質管理部に派遣したり、製造部の中でも加工工程から組立工程に派遣したり、といったケースがあります。社内留学のメリットは、他部署や他工程の仕事を実際に体験することで、全体の流れを見渡せるようになることです。多能工を育成することができるほか、部署や工程をまたいだ全体の業務改善効果も期待できます。
ただし、繁忙期に実施すると生産効率が落ちることもあるため、余裕がある時期に取り組むとよいでしょう。

・プチ勉強会

専門的な知識を共有したいとき、勉強会を開くことも有効です。
週に1~2回、1回15分などと決めて習慣化すれば、気軽に取り組むことができます。
なお、筆者も現在、毎週2回15分間のプチ勉強会を主催していますが、他のメンバーが仕事上の疑問点を自ら解消するきっかけになっていますし、コミュニケーションの頻度が向上してモチベーションアップにもつながっているのを実感しています。

・OJT

OJTとはOn the Job Trainingの略で、業務を行いながら指導をすることを言います。
どこの会社でもやっている基本中の基本ですが、教えるテーマとスケジュールを明確にすることで、計画的にスキルアップを図ることができます。「今週はこの工程を教える」「来月までにこのレベルまで到達する」など、具体的な計画に沿って行いましょう。

・スキルマップ

スキルマップとは、身に付けたいスキルのレベルをリスト化したものです。
これを作っておけば、仕事に求められるスキルが明確にわかるほか、各メンバーは自分がどのレベルにいるのか、一目でわかるようになります。

また、OJTや人事評価にも使うことができるため、大変便利なツールです。
スキルマップを作る際は、各工程の熟練工に作業に必要なスキルをヒアリングしながら作成するとよいでしょう。スキルを習得したらシールを貼るなどすれば、ゲーム感覚で取り組むことができますよ。

強いチームになる!ナレッジマネジメントのすすめ

・ITの活用

ファイルや各種データを共有することも、ナレッジマネジメントの手法の一つです。
グループウェアや共有サーバにデータを保存して、必要な情報をいつでも誰でも探しやすくします。ちょっとした疑問点を解消するのにも便利で、Slack、LINEなどSNSのスレッドやチャット機能を活用すれば、社内の問い合わせを素早く解決することができます。

親切に教え合う雰囲気作りを

ナレッジマネジメントを進めるには、大切なポイントがあります。それは、「他のメンバーに自分の知識・ノウハウを進んで教えたくなる」という状態を、意識的に作ることです。
中には、自分だけが知っているコツやスキルを他人に教えたくない人もいるかもしれません。人に何かを教えることが苦手な人や、教えることは時間の無駄だと感じる人もいることでしょう。

対策としては、人事評価項目の一つに「他のメンバーの人材育成」や「チーム全体のスキルアップへの貢献」という項目を作ることが有効です。また、普段から朝礼で呼びかけるなどして、親切に教え合う雰囲気作りを進めるのもよいでしょう。

ナレッジマネジメントはどこの会社でも少なからず実践しているものですが、意識的に取り組んでいる会社は意外と少ないものです。だからこそ、しっかり取り組むだけで大きな強みとなります。ぜひ気軽に取り組んでみてはいかがでしょうか。

川瀬 朋子

川瀬 朋子

株式会社プロデューサー・ハウス

PROFILE

ライター、コンサルタント
1983年生まれ、千葉県出身。
2006年大手小売企業に入社以来、食品部門にて店舗開発・バイイング業務、経営企画部門にて組織改正・企業理念・財務企画に従事。
2019年中小企業診断士登録。
小売業での現場経験と経営的知見を生かし、雑誌・書籍執筆や企業支援に携わる。

お問い合わせ先
株式会社プロデューサー・ハウス
Web:http://producer-house.co.jp/
Mail:info@producer-house.co.jp

SHARE

おすすめ記事

Zoomの時間制限を利用した会議改革!

2020.10.13

Zoomの時間制限を利用した会議改革!

メリットたくさん!職場のハラスメント対策に取り組もう

2020.09.02

メリットたくさん!職場のハラスメント対策に取り組もう

強いチームになる!ナレッジマネジメントのすすめ

2020.08.03

強いチームになる!ナレッジマネジメントのすすめ

資料のご請求や
お問い合わせはこちら