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  • 2019.06.03

製造業がサプライチェーンマネジメントに取り組むことで期待できる効果とは

製造業がサプライチェーンマネジメントに取り組むことで期待できる効果とは

製造業や小売業の企業にとって調達する材料や製造する製品数を最適化することは重要な課題の一つです。
サプライチェーンとは材料調達から製造・販売までをシステムとして捉える概念ですが、このサプライチェーンの改善によって期待できる効果がいくつかあります。

そこで本記事ではサプライチェーンを改善することによって期待できる効果と、サプライチェーン改善の事例について紹介していきます。

サプライチェーンとは何か

サプライチェーンとは材料調達、製造、販売までの流れをシステムとして俯瞰的に捉えることですが、それは社内の業務に限った話ではありません。

材料調達や配送などグループ企業以外の会社と連携している場合、自社以外にも目を向けなければ業務の全体を捉えることができないからです。
そして仕入れや販売など業務を分けて捉えると、俯瞰的に考えることはできなくなってしまいがちです。

しかしサプライチェーンとしてビジネスプロセスを捉えることができれば、諸費者のニーズから逆算して製造する製品数や調達する素材を考えることができます。
サプライチェーンとして全体を捉えて販売まで考慮することで、業務における最適な判断がやりやすくなるといえるでしょう。

サプライチェーンマネジメントは在庫の最適化に有用

製造業にとってのサプライチェーンマネジメントとはサプライチェーンに関わる企業を含んだ、一連の業務の流れや材料の発注数、販売手法など一連のプロセスを最適化するマネジメント手法です。

仕入れから販売における関係会社が多くなるほど、改善すべきプロセスが存在している可能性は高くなります。
そのためマーケティング戦略まで俯瞰してサプライチェーンを見直すことで、在庫の最適化や売り上げの増加を期待することができます。

またどんな製品を取り扱っていても市場は常に変化しており、顧客ニーズも変化しています。
サプライチェーンが一度最適化したからといって、それで終わりではありません。
サプライチェーンマネジメントは製造業にとっては常に意識しなければならない重要なテーマでもあるといえるでしょう。

製造業がサプライチェーンマネジメントに取り組むことで期待できる効果とは

情報をスムーズにチェックできる管理手法がポイント

サプライチェーンマネジメントを実践するためには情報をスムーズにチェックできる管理手法が必要です。
改善のためには販売数から逆算して在庫数と材料の仕入れを決定する必要があるからです。
販売状況を把握した上で仕入れと生産を行うことができれば在庫不足と在庫余剰、それぞれのリスクを減らすことができます。

そしてスピーディーに重要な決定を下すためには正確でスムーズなデータ管理が欠かせません。
ではどうすれば、販売や在庫のデータをすみやかにチェックすることができるのでしょうか。

その手段の一つがITツールの活用です。
在庫や販売数など業務データを一元管理できるITツールには、ERPがあります。
ERPは人事や財務、生産など各種業務を一元的に管理して経営を効率化させるために開発されたツールです。
ERPは経営の効率化や顧客情報の管理など様々な目的で導入されますが、サプライチェーン改善にも有用なツールの一つだといえるでしょう。

【サプライチェーンの改善事例】共同物流の導入で配送コスト削減に成功

化粧品メーカーの製品を取り扱う任意団体Aは、小売店の組合から複数メーカーの商品をまとめて納入できないという要請を受けていました。
複数メーカーの商品をまとめて納入できれば、小売店だけでなくメーカーにとっても配送コスト削減のメリットがあります。
各社に業務効率化やスケールメリットがあるため、同団体は各メーカーへの提案をはじめます。

説得にあたって同団体は配送車両の削減によるコスト削減だけでなく、地球環境負荷の低減につながることも伝えて各社を回りました。
最終的には各社のクローズにする情報と開示できる情報の取り決めを行い、共同物流の仕組みを確立させることに成功しています。

これはサプライチェーンにおける物流にフォーカスした事例ですが、サプライチェーンマネジメントにおいては自社だけでなく関係企業にとってもメリットがある仕組みをつくる視点が重要です。
またビジネスプロセスにおいて複数の企業と取引が生じる場合、情報をどこまでクローズにして、どこまでオープンにするのか事前に取り決めておくことが大切です。

近年では情報漏えいが企業の社会的信頼を損なうリスクもあるため、情報漏えい対策への注力も欠かせないといえるでしょう。

まとめ

サプライチェーンマネジメントは業務の効率化だけでなくコスト削減や利益の増大にも有用な取組です。
またサプライチェーン改善のためには販売や顧客情報を一元管理できるERPなどITツールの導入は検討する価値があるといえるでしょう。

政府によるIoTの推奨など様々な業界で変化が大きい昨今では、製造業の企業も変化に合わせた対応が求められています。

販売やマーケティングから逆算してサプライチェーンマネジメントに取り組むことは時代の変化に対応するためにも重要な取組でもあるといえるでしょう。

斎藤 千也

斎藤 千也

ライター

PROFILE

兵庫県出身のライター(フリーランス)。
会社員時代は主に人材派遣業界で営業や管理職として勤務。
2015年からライターとしての活動を開始。
これまで採用/転職/マーケティング関連のテーマを中心に1,000本以上の記事を執筆。

お問い合わせ先:
https://goo.gl/forms/gTHoBCEnmTwETMGT2

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