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  • 2017.08.03

日本の企業が海外進出でぶつかりがちな3つの壁と乗り越え方

日本の企業が海外進出でぶつかりがちな3つの壁と乗り越え方

日本の人口は今後も減少を続けるといわれている中、国内需要に危機感を覚え、将来を見据えて海外進出に本格的に取り組もうとしている企業も多いのではないでしょうか。

しかし、海外未経験の企業にとって、初めの一歩を踏み出すには勇気がいることも否めません。予め課題の存在を知っておくことで、リスクを避ける展開が可能になります。

ここでは、海外進出を検討するうえで多くの企業がぶつかる障壁を取り上げ、解決の方向性を探っていきます。

人材不足の壁

優れた人材の確保はどのビジネスにおいても重要なポイントとなりますが、海外進出にあたっては言語能力の問題が、大きな壁として立ちはだかります。
くわえて、スムーズな事業運営にあたっては、単に言葉が通じれば良いというわけではありません。
コミュニケーションによるトラブルを未然に防ぐためには、その土地の文化や風習についての知識や理解も重要です。

解決の方向性としては、専任者の雇用を行う、プロジェクトに留学生を活用するなど、新しい登用を考えるのが近道といえます。また、貿易実務などの煩雑な業務はアウトソーシングを活用するのも、貴重な時間を費やさずに済む方法です。

その国に精通したOBを顧問にし、業務に即した報酬のみを支払う形にしている例や、留学生を雇い入れたことで、直接交渉が可能となった例もあります。

ノウハウが足りない壁

海外進出では、じつに多くのステップを経由しなくてはなりません。

いざ物事が動きだしてから、輸入規制への対策や書類の不備、物流や梱包の具体的な方策が整っていないのでは失敗は目に見えています。

各種の専門知識に対しては、専門会社に委託したり、フォワーダーと呼ばれる貨物利用運送業者を利用したりするなどしてカバーできます。
フォワーダーはかつて「乙仲」と呼ばれた業者ですが、近年はその業務内容が多角化し、単なる貨物の梱包・配送だけではなく国際物流のニーズ全般をサポートしています。
通関業務や輸送関係書類の作成の他、保税地域内で貨物を保管するなど、未経験者が気づきにくい課題をまとめてクリアできるといった利点があります。

とくにノウハウの壁に関しては、限られた経営資源のなかで、どこまでを自社で対応するかの判断が重要となります。
海外進出向けサービスを提供している専門事業者やアウトソーシングを活用するなどして、ノウハウ不足を補っていくとよいでしょう。

思うように売れない壁

準備を整え販売をスタートしても、思うように売上が伸びないという障壁があります。

海外では認知度が低い商品は買ってもらえないと思っていたほうがよいでしょう。
「知らないものは買わない」のが海外消費者のスタンスであることを前提に、解決策を見つけていきます。

海外での販売拡大を目指す方法として、まず挙げられるのが販売代理店の開拓です。
製品の認知度が低い場合には、その国をよく知る販売のプロに売ってもらうのが売上拡大の近道といえます。
ポイントは、自社製品の特性や条件・体制に見合ったパートナーを見つけることです。

一方、自社で認知度アップをはかる場合には、SNSや動画を活用する方法があります。
インターネットによる拡散は国内、海外問わず大きな影響力を持っています。口コミが広がれば、購買へのハードルはぐっと低くなります。

事前の計画で、海外進出への道を具現化することが大切

企業がこぞって海外進出をしているからと勢いに乗っても、事前の準備が整っていなければ必ず障害にぶつかります。
リスクが見えなければ、不安は大きくなっていきます。
ぶつかるであろう障壁を事前に知り、解決の方向性を見つけることで、海外展開への道は見えてきます。

初めての海外進出の場合には、自社ですべてをまかなうのは現実的に困難なことが多いものです。
専門知識を有する販売代理店を見つけるなど、信頼できるパートナーを得ることも有効な手段といえます。

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