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  • 2022.08.01

中小企業こそ使うべき!Web広告のススメ

中小企業こそ使うべき!Web広告のススメ

株式会社電通が202239日に発行した調査レポートによると、昨年はインターネット広告費が初めてマスコミ4媒体の広告費を上回った記念すべき年となりました。広告の世界はいよいよデジタル全盛になってきています。

このような時流の中、デジタルマーケティングのエージェンシーに勤めながら中小企業診断士として働いていた筆者は、「日本の中小企業はまだまだWeb広告を上手く使えていない」と感じています。中小企業に広告はToo Much!そんな価値観をお持ちの方も多いと思いますが、Web広告は上手く使えばビジネスをスピーディーに伸ばしていく大きな武器になります。本記事では、中小企業がWeb広告を活用すべき理由と、具体的なケーススタディをお教えします。

中小企業がWeb広告を活用すべき理由

1.少額からでも広告配信が可能

何と言っても一番の理由はこれです。新聞や雑誌、TVCMの広告枠は比較的まとまったお金を支払って広告枠を購入する必要がありますが、Web広告では1,000円といった少額からでもトライすることが可能です。筆者の体感では、適切に設定すれば、数万円程度あれば十分成果を出すことが可能と考えています。

2.広告費を最大限効率的に使用可能

一般的に、マスに認知させることが必要な大企業と比較し、中小企業はターゲットが絞り込まれていることが多いです。
例えば同じ「洋服」を取り扱うブランドでも、老若男女が着るユニクロと、大き目サイズの女性向けのアパレルを取り扱っているブランドでは、ターゲットの母数が異なります。前者はTVCMなどのマス広告を使用しても費用対効果が高く見込めますが、後者のブランドではなかなか困難です。

一方、Web広告では、ピンポイントで「ダイエットに関心がある女性」や「今まさに大き目サイズの洋服をネットで探している女性」に対して広告を表示することができます。自社が届けたい人だけに広告を表示することができるのです。Web広告は基本的に見られたりクリックされないとお金が発生しない仕組みです。ターゲットではない人に接触してお金が発生してしまうリスクがなく、広告費を最大限効率的に使用することが可能です。

3.費用対効果が把握できる

広告を効率的に配信できる点に加えて、費用対効果を測定できる点も優れています。
TVCMや新聞広告などのオフライン広告の多くは基本的に効果測定が難しく、費用対効果を計測するハードルが高い媒体です。
一方で、Web広告は閲覧された数やクリックされた数、実際に広告経由で購入や申込みに至った数などを、定量的に計測することが出来ます。したがって、いくらお金をかけた結果、いくら利益が出たのかを把握できるのです。
例えば100,000円広告費をかけて、10,000円の商品が50個売れたとします。その場合、販売1個当たりの広告費は2,000円です。原価率を鑑みて、2,000円という広告費で利益が出ていれば、広告は費用対効果が優れていると判断することができます。

中小企業がWeb広告を活用すべき理由は、かける費用の少なさと効率性です。広告に沢山お金を使えない中小企業ほど、Web広告でターゲットにピンポイントにアプローチすることをお勧めします。

広告配信ケーススタディ

ここからは広告配信ケーススタディを2つの例で紹介します。1つ目は、「アパレル業」。2つ目は、中小企業診断士である筆者をモデルケースとした「コンサルティング業」です。

1.ターゲットを定める

まずは、ビジネスのターゲットをあらためて把握します。
「アパレル業」が、ECサイトで、サイズが大きめの女性にオフィスカジュアルの洋服を展開しているケースを考えます。その場合、「大き目サイズで、かつオフィス向けの洋服を探している全国の女性」がターゲットとなってきます。

筆者は、中小企業のITやWeb活用を支援し、売上UPさせるコンサルティングを仕事としています。主要な活動地域は関東圏と関西圏です。その場合、ターゲットは「ITやWeb活用で売上を向上させていきたい、関東・関西の中小企業のオーナー」となります。ここで選定したターゲットに向けて、後々広告を配信していきます。

2.広告の目的を定める

広告の目的は、業種業態によって様々です。
例えば上述のアパレル企業であれば、「ECサイトに顧客を誘導し、洋服を購入してもらうこと」が目的になります。

一方、筆者のように信頼が大切なコンサルティング業では、「コンサルティングの契約をしてもらうこと」を広告で狙うのは困難です。例えば「セミナーを開催し、そのセミナーに集客すること」を広告の目的にするなど、一歩手前の段階に広告の目的を置くほうが効率が良いでしょう。
このように、業種業態、ビジネスのターゲットや価格帯によって、設定すべき広告の目的は異なります。

3.広告媒体を選定する

次は広告媒体の選定です。
例えば「大き目サイズの女性向けアパレルブランド」で「ECサイトに顧客を誘導して買ってもらうこと」が目的であれば、検索画面結果に広告を表示するリスティング広告や、Instagram広告が候補です。リスティング広告は「40代 XLサイズ ワンピース」などの検索キーワードに広告を表示することで、今まさに洋服を買おうとしているユーザーに接触することができます。Instagram広告では、上質な洋服の画像や洋服を着ている方の写真を使用して配信することで、洋服や雰囲気を見て購買意欲を沸かせることが出来ます。

「中小企業向けコンサルティング業」では、Facebook広告が有効です。ビジネスユーザーが多く、「中小企業のオーナー」のみに配信をするなどの広告表示を行うと効率的でしょう。このように、選定すべき広告媒体は画一的ではなく、ターゲットや広告の目的によって異なります。

4.クリエイティブを作成する

クリエイティブは媒体によって様々ですが、Facebook広告やInstagram広告をはじめとしたSNS広告を配信することを例に取って述べていきます。
クリエイティブとは、広告に使用する画像や動画(バナー)、文章のことを指します。

 ▼イメージ

中小企業こそ使うべき!Web広告のススメ

Web広告では、クリエイティブによって広告の成果が大きく左右されます。自社のユーザーのことを良く把握し、クリックしたくなるクリエイティブを作成する必要があります。
バナーは様々なツールがありますので、ご自身で簡単に作成も可能です。筆者はよくCanvaを使用しています。

▼ツール例

Canva:https://www.canva.com/

ここまで作成できたら、後は広告管理画面で設定し、配信するのみです。

5.効果測定と改善

配信が完了したら、効果測定を行います。
例えばアパレル業で、平均購入額が10,000円・販管費なども含めた原価率が50%である企業を想定します。その場合、適切な粗利を確保しようと考えると、1件販売あたりに許容できる広告費は、上限3,000円程度となるでしょう。その前提で、「1件販売当たりの広告費(広告用語でCPAと呼びます)を3,000円」とします。
この数値を達成できていない場合や、さらに改善したい場合は、改善すべき項目がどこにあるかを確認します。

例えば、広告の表示は十分にされているが、クリックがあまりされていない場合は、バナーや広告文などのクリエイティブに問題がある可能性があります。またはターゲットとクリエイティブの相性が悪いなども考えられます。
クリックは多いが、サイトに訪問してから購入がされていない場合は、広告の送り先(ランディングページ)が適切でない、または、入力フォームに問題がある可能性があります。
このように、どの箇所に問題があるかを見ていくと、おのずと改善が必要な箇所がわかります。次回以降の配信でさらに成果を改善していくことが可能です。

まとめ

具体的なケーススタディを交え、中小企業がWeb広告を活用すべき理由と方法を述べてきました。Web広告は、現在のビジネスの壁を打破するブースターになりうる施策です。活用したことのない中小企業事業者様は、ぜひ一度取り組みを検討してみてください。

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