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  • 2019.03.27

初心者でもここまで撮れる!自社で商品撮影するときのコツ (後編)

前編はカメラの基本についての説明でしたが、F値、シャッタースピード、ISO感度の3つの値については理解いただけたでしょうか?後編はいよいよ実戦編です。特徴の異なるさまざまな物を実際に撮影してみます。

実際に撮影してみよう!

・背景

まずは背景を作りましょう。どこか立てかけられるような場所に、背面、床を覆うように貼ります。今回は小さいものの撮影のためA4のコピー用紙を使っていますが、商品のサイズに合わせて大きめの模造紙のようなものがあるといいでしょう。

初心者でもここまで撮れる!自社で商品撮影するときのコツ (後編)

インテリア用品店で売っているロールスクリーンも撮影背景に使えます。小さなものなら1,000円くらいで手に入るので便利です。

・ライティング

最初に気を付けなければいけないのがライティングです。室内ではほとんどの場合、天井からの照明になると思いますが、天井から光が当たっている場合、商品の横や後ろに影が濃く出てしまいます。明るい部屋であれば、照明を消してみると影は薄くなります。また、白い紙やボードを置き、光を反射させるようにすると、商品全体に光が当たるので影ができにくく、ふんわりと明るく映ります。

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窓からの光が強すぎるのも影ができてしまう原因です。その場合は窓にトレーシングペーパーや薄い紙を貼ると、光の当たり方が柔らかくなります。

影を効果的に使う撮影方法もあります。直射日光で撮影すると影が濃く出て、夏のまぶしい日差しを表現できます。夏を感じさせる商品はこういった方法で撮影するのも効果的です。

直射日光で撮ったものがこちらです。

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直接光をあてず、光を分散させて撮影したものがこちらです。

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光を分散させたもののほうが、ふわっとやわらかく春のような優しい印象を受ける写真になっていると思います。
いかがでしょうか?

歪みをなくして写真撮影するには

例えばペットボトルや瓶のような、縦に長いものを撮影する場合、どんなに真正面から撮影しても、上が大きく下が窄まったように映ってしまうことがあります。下の「Before」の写真はなるべく水平になるように撮影しましたが、ふつうに撮影してしまうとやはり下が小さく映ります。

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カメラを水平に構えることと、目線の高さを撮影対象と並行に保つことも重要ですが、上下を歪ませずに撮影するには、ズーム機能を使うのがコツです。
ズームをすると当然大きく映るので、撮影対象がうまくフレームに収まるよう、撮影者自身で撮影対象から距離を取り、撮影します。

ズームして撮影したものが「After」の写真です。
「Before」の写真と比べ、ペットボトルの横のラインがまっすぐで、歪んでいませんね。
ズームを使ったときは、少しの手ブレでも大きく増幅されるので、手ブレには注意して撮影してください。三脚を使うのもいいでしょう。

撮影対象の特長による撮影のコツ

・白いものを撮影するには

プロでも綺麗に撮るのは難しいという白い製品の撮影は、光をどこから当てるかが重要になってきます。

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白いものと色ものの両方を画面に収める場合は、白いものを光の近くに置いてしまうと色もののほうがくすんで見えてしまうため、光に近いところに色ものを置くようにしましょう。また、影のあたる位置によって商品の表情が変わるので、どこから撮影するのが一番イメージに合うかいろいろな角度で光を当てながら撮影してみましょう。

・写りこんでしまう透明なものや金属のもの

ステンレスの鍋やガラスのものなどを撮影して、まわりの風景やカメラを構える自分自身が鏡のように映ってしまったことはありませんか?このような映り込みを避けるためには、撮影したいものののまわりを白いボードや紙で覆い、カメラのレンズだけを隙間から出すようにしましょう。
そうして撮影したものがこちらです。
よく見ると、白いボードで覆われた隙間が少し黒く見えると思います。この隙間からカメラのレンズを出して撮影しています。

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・小さいもの

扱っている商材がとても小さい場合も、撮影がしにくいですよね。たとえばこのような小さなボルトやねじなどです。

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撮影しようとして近づくとピントが合わず、ピントを合わせようとすると小さく映りすぎて細かい部分がしっかり映らないという問題が起こると思います。
たいていのカメラには、「マクロ(接写)撮影モード」という機能があります。花などを撮影するときによく使われるため、チューリップのマークになっていることが多いです。

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設定をマクロモードにしたら、ピントを固定します。このカメラではピントを合わせたい部分の画面をタップするとピントが固定されます。ピントを固定したら撮影したいアングルで撮影しましょう。なるべく明るいところで撮影し、手ブレしないよう両ひじを固定するか、三脚を使って撮影するとよいでしょう。

<三脚の使い方>
三脚の固定方法にもちょっとコツがあります。まずは手持ちでカメラを構え、このあたりで撮影したいという高さと場所を決めます。その位置の少し低めに脚を固定し、その後微調整しましょう。また三脚の置き方はレンズの前に1本脚があるように置くとカメラの重さをしっかりと支えることができ、安定するそうなので是非お試しを。

ミラーレスや一眼レフなどはレンズを変えることで接写ができるようになりますが、今回は標準ズームレンズしかなかったので、商品に寄るとピントが合いづらく断念。

今度はスマホを使ってみます。
iPhoneではモードを変えずともマクロ撮影ができます。ピントや明るさもタップしたところに最適なものに自動で合わせてくれます。明るすぎたり暗すぎたりする場合は、タップした部分の横に出る太陽マークのバーを上下に動かし調整できます。

最近は100円ショップなどでもスマホ用マクロレンズが売られていますが、マクロレンズを使えばもっと撮影対象に寄った写真も撮れます。商品のテクスチャーや細かい部分などはマクロレンズを使って撮影すると良いでしょう。

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・パッケージの中身を見せたい場合

化粧品や食品などは中身の写真も、テクスチャのイメージがわきやすく効果的です。液体は手に出したり、小皿に出したりして撮影するのがいいでしょう。粉末は小さく盛った商品写真を見たことがあると思いますが、なかなか難しそうですよね。
ココアを使って粉末の撮影にチャレンジします。

まず粉末は粉ふるいを使ってさらさらにしておくと山が作りやすくなります。一度漉した粉を二つ折りにした紙にまとめたら、綺麗な山になるように中心にめがけて少しずつ粉を落としていきます。

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山ができたら、光を当てる方向を決めます。光が当たっている部分と影になっている部分ができると表情が出やすくなりますので、片側から光が当たるようにしましょう。左側から光を当てて撮影したのがこの写真です。右側が影になっているのがわかりますか?
光の当たる角度によって全く違う雰囲気になりますので、いろいろな角度から光を当てて撮影してみましょう。

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上の写真は全体にピントを合わせて撮影していますが、
ふもとの1点にピントを合わせてもそれっぽい写真が撮影できます。下の写真はそのように撮影した写真です。

初心者でもここまで撮れる!自社で商品撮影するときのコツ (後編)

つねづね会社で買ったミラーレスカメラを使いこなせていないと感じていましたが、それどころかコンパクトカメラやiPhoneのカメラさえも使いこなしていないことが今回のレクチャーでわかりました…。

もちろん、機材もセンスも違うわけですからプロに依頼するのが最良ですが、一度自分で撮影してみたい、SNSにアップする写真をちょっとおしゃれにしたいという方は、ぜひ記事の撮影方法を実践してみてください。照明やズームなどの簡単なテクニックで写真のクオリティが格段にアップするのを感じられるはずです。

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