海外ブランドのTmall Global出店がより容易に(翻訳記事)
Tmall Globalは、Tmallで販売を行う中国国外のブランド向けにスムーズな店舗開設をサポートする英語サイトを立ち上げました。
このサイトにはTmall Globalについてわかりやすく学ぶことができ、Tmall旗艦店への出店、つまり世界で2番目に大きい経済圏での販売が可能になるのです。
「Tmall Globalの使命は、世界中の高品質ブランドを中国の消費者と結び付けることです。 このサイトがブランドやマーチャントの中国市場進出を促進することができると確信しています。」(Tmall Globalの副ゼネラルマネージャーYi Qian氏)
Tmall Globalの事業開発チームは、常にTmallで人気が出るであろうブランドを探し出し、その旗艦店の立ち上げに力を入れていますが、今回リリースされたサイトによって、海外マーチャント側からTmall Globalへ自社ブランドを売り込むことも可能になります。
まず、マーチャントはサイトで自社の事業についてのアンケートに記入します。その後Tmall Globalからマーチャントに72時間以内に連絡が入り、立ち上げの具体的なプロセスについて相談を行います。
以前は、今までは展示会や個人的な紹介で、可能性のあるマーチャントを見出すケースが多く、このプロセスに何か月もの時間がかかっていました。
このサイトのリリースで、マーチャントは直接Tmall Globalに連絡することができるようになります。
将来は、英語だけではなくスペイン語、日本語、韓国語など、英語以外の他のバージョンもリリースする予定ということです。
中国の需要を海外ブランドと結びつける
拡大する中産階級と消費者層全体の所得の増加に伴い、中国における消費の伸びは近年着実に増加傾向にあります。
中国の商務省によると、消費は経済発展の最大の原動力であり、2019年度四半期の国内総生産成長の65%以上を占めています。
さらにデータから中国消費者のモバイル購買の増加により、オンライン消費全体が増えていることがわかります。5月の商務省発表によると、中国の5月のオンライン売上高は百貨店、スーパーマーケット、ショッピングセンターの伸びを上回り、前年同期比17.8%の伸びを記録。1~5月期の中国のオンライン売上高は、前年同期比で21.7%増加しました。
米国を拠点とするEvereden、オーストラリアの小売業者、Chemist Warehouse、日本の化粧品メーカーのKanebo、さらにはルワンダのコーヒーベンダーなど、あらゆる規模の多くの国際ブランドが、急成長する中国の輸入商品に対する需要を捉えました。
Tmall Globalの2018年度新規旗艦店数は前年比で倍増しており、その成長は今年さらに加速すると予想されます。Tmall Globalは、人気のある海外ブランド製品を取り揃えることで、中国における主導的な地位を5年近くにわたりキープしています。
現在、77の国と地域から4,000を超えるカテゴリで20,000を超えるブランドを掲載していますが、中国の消費者からの需要増加に対応するため、3年間でブランド数を2倍にする計画を発表しました。
外国製品を多く迎え入れることは、輸入を強化するという中国政府の誓約と一致しています。習近平総書記は11月の中国国際輸入博覧会で、今後15年間で中国への商品とサービスの輸入が30兆ドルと10兆ドルを超えると予測していました。
それに応えたアリババは、このイベントを通して今後5年間で2,000億ドル相当の輸入製品およびサービスを中国に輸入すると公に約束しています。
Tmall Globalは、店舗立上げ中に加盟店に支援を提供しますが、出店後も品揃えの調整など、中国の消費者の嗜好を引き出すための支援、事業の最適化について加盟店にアドバイスを行います。
昨年、Tmall GlobalはTmall Overseas Fulfillmentと呼ばれる新しい取り組みを発表しました。ブランドがTmall Globalで販売する自社製品をTOF倉庫に置ける仕組みで、この取り組みにより、ブランドは中国への本格的な参入をする前の市場調査を低コスト、低リスクで行うことができます。またTOFソリューションの一環として、ブランド認知のためのマーケティングに関するアドバイスやツール提供も始めています。
現在、TOFはアメリカ、日本、韓国、ヨーロッパで利用可能です。
SHARE