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  • 2017.12.07

海外で急な病気になったら?出張や旅行に備えておきたい知識

海外で急な病気になったら?出張や旅行に備えておきたい知識

渡航前にまず行っておきたいのが、医師による診察です。身体のどこかに不調があると、環境の変化により悪化する恐れがあります。普段から飲んでいる薬の補充や、虫歯の検査も忘れずにしておきましょう。

渡航先によっては、特定の病気に対する予防接種が義務付けられている場合もあります。その他にも自主的に受けられるものがあれば、医師の判断を仰いで実施しておくと安心です。

海外の医療費は、健康保険が完備されている日本国内とは事情が違います。簡単な診察でも数万円以上請求されたり、数日の入院で数十万円、数百万円に至ったりするケースもあります。旅行保険に加入するか、クレジットカード付帯の旅行保険を確認しておくと良いでしょう。

旅行中は疲労や環境、食事の変化によって、下痢、胃腸炎、発熱、頭痛に見舞われがちです。突発的な症状に備え、常備薬で旅行セットを作って携帯しましょう。粉末のスポーツドリンク剤を入れておくと、下痢や発熱の際にも重宝します。

現地で注意すべきこと

日本と海外では「水」に対する状況が違うことは、よく知られています。日本のように蛇口から出る水が、飲料水として利用できるような恵まれた国はまずないと考えて間違いありません。ボトルに入ったミネラルウォーター以外は絶対に飲まない、クラスの高いホテルやレストラン以外では氷の入ったドリンクは飲まないというくらいの意識が必要です。

ヨーロッパの先進国であっても、水の質の違いからお腹を壊す日本人は大勢います。日頃からカルシウム・マグネシウムが多く含まれる硬水系に弱い人は、ミネラルウォーターを購入する際にも注意しましょう。

海外の料理には、油脂が多く使われています。体調を狂わせる要因となるため、胃腸に自信があっても過信は禁物です。

自然の豊かな国への旅行は楽しいものですが、毒虫や野生動物に寄生する細菌による感染症は大変危険です。むやみに接触せず、皮膚などに異常があった場合にはすぐに調べてもらうようにします。また日本と違い、海外では狂犬病対策が進んでいないため、街中にいる犬にも触らないでください。

南国の強烈な紫外線は、体力を低下させ病気への抵抗力を奪います。日焼けはれっきとした火傷です。日焼け対策を万全にし、肌や身体へのダメージを防止しましょう。

海外で病気になったときの対策は?

健康に自信がある人でも、海外で起こる可能性が高いのが下痢です。疲労やストレス、食べ物、飲み水の違い、ウイルスや細菌、寄生虫からの感染など、海外では下痢になる原因が国内以上に数多くあります。

身体が疲れていると抵抗力が低下し、下痢を起こしやすくなります。無理な日程はさけ、十分に身体を休ませるように心がけることが病気予防になります。火の通っていない食べ物や生水に気をつけるのはもちろん、ミネラル分の多い硬水や刺激の強い香辛料にも注意が必要です。

下痢になってしまった場合には、脱水症状を防ぐために水分補給を行います。身体への吸収効率に優れた経口補水液は、先進国であれば薬局や売店で手に入れられます。手近にない場合には、塩と砂糖で代用品を作れます。

下痢止めは移動中などには有効な手段ですが、下痢の根本治療をするものではありません。軽い下痢であれば胃腸薬を飲みながら様子を見ても良いですが、症状が激しかったり血便や高熱が見られたりする場合には、現地の病院で診察を受けましょう。緊急の場合には、ホテルに連絡して救急病院を紹介してもらうか、救急車の手配を依頼するようにしてください。


言語も文化も異なる海外では、医療事情や体制も日本とは違います。病気にならないことがもっとも重要ですが、万が一に備えて渡航先の情報をしっかりと調べておくようにしましょう。事前にできる限りの準備を整え、出発から帰国まで健康的に過ごしたいものです。

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