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  • 2017.07.12

商品を宣伝せずに売る「ブランデッドムービー」の広告効果は?

商品を宣伝せずに売る「ブランデッドムービー」の広告効果は?

ブランデッドムービーという言葉をご存知ですか?

言葉自体を知らない人でも、SNSなどを通して一度は目にしたことがあるかもしれません。ブランデッドムービーは、インターネットを介した新しいマーケティング手法で、国内はもちろん、海外での認知度アップにもつながるとして注目を浴びています。
急速に影響力を高めている理由をみていきましょう。

ブランデッドムービーとは

通信の高速化やWi-fiの普及により、どこにいてもインターネットを介したコミュニケーションが当たり前の時代。SNSによる拡散という新たな口コミも一般化し、時として思わぬヒット商品を生み出すほどのパワーを持つようになりました。
また、動画の視聴も身近なものとなり、気に入った動画をSNSでシェアすることも一般化しています。

ブランデッドムービーは、このような背景の中で生まれた新しいマーケティング手法です。動画を使って企業イメージを伝え、ファンを増やしながらブランディングをはかるという狙いがあります。

ブランデッドムービーの市場規模は、2015年には500億円といわれていましたが、2020年には4倍の2000億円になるとの試算があるほど注目されています。最大の特徴は、商品の宣伝は一切行わず、ストーリー性のある動画によって共感を得て、間接的に商品やサービスの認知・購入につなげていくというところです。

30秒から120秒ほどの動画の中に企業の主張をうまく組み込むことで、ブランドイメージを醸成していきます。中には、人気が出てシリーズ化されたものや、有名な映画監督を起用した映画さながらのクオリティで国内外の注目を集めているものまであります。

海外ファンも獲得!面白いと評判のブランデッドムービー

ブランデッドムービーがどのようなものかを理解していただくために、話題の作品を2つ紹介します。

まずは、早稲田アカデミーの「へんな生き物」篇。

「第53回ギャラクシー賞CM部門」で優秀賞、「第69回広告電通賞テレビ部門 教育・文化・娯楽部門」で最優秀賞を受賞した作品です。
90秒の動画の中で、子どもの夢と親子の絆を表現。「ぼく、塾行く」というシーンはあるものの、早稲田アカデミーのCMということは、最後まで分かりません。

短時間の作品でありながら、企業として届けたいメッセージをしっかりと作りこんでいます。
ストーリー仕立てになっていることで自然に引き込まれていき、最後に企業名を知ったところで、好感度が上がるようになっています。

認知から愛着へ。ブランデッドムービーは海外進出の足掛かりにも

ブランデッドムービーの拡散力に早々に注目し、数多くの作品を積極的に送り出しているのがネスレ日本株式会社です。作品の中には、岩井俊二監督が韓国人俳優を使って作った「チャンオクの手紙」シリーズ(全編韓国語)や、中韓に照準を絞って作った「Life is…」など、海外向けの作品もあります。

インターネットは、国境に関わらずどこでも見ることができるため、日本企業が作った作品でも、海外の人が気軽に見て拡散してくれる可能性があります。実際、アジアからの来日客がキットカットを爆買いしており、ネスレのブランデッドムービーがその一助となっているのは間違いないでしょう。

売上が伸びることはもちろん重要ですが、長く売れ続けることができなければ安定経営や事業拡大は望めません。特に海外に販路を拡大する場合、一過性のブームに終わらせないためには、企業をよく知ってもらうことも重要となります。そのために有効なのが、ブランデッドムービーなのです。

動画を通して企業に対する愛着がわけば、商品を買い続けてくれるだけでなく、口コミなどのさまざまな応援も期待できます。

ブランデッドムービーは中小企業こそ注目していきたいブランディング手法

膨大な情報量の中で、興味関心のない情報には見向きもしないという傾向が顕著となっている昨今、従来の広告手法では十分な効果を得にくい状況になっています。そこで生まれたのが商品を売らないブランデッドムービーです。

国内でのファンづくりはもちろん、海外に販路を拡大したい中小企業が活用することで、大きな武器になる可能性を秘めています。今後の展開に活用すべき手法として注目してみてはいかがでしょうか。

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