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  • 2017.06.23

高いほうが売れる?ハンバーガー、ラーメンが高級化する理由

高いほうが売れる?ハンバーガー、ラーメンが高級化する理由

庶民の味として筆頭に挙げられ親しまれてきたハンバーガー、ラーメンが、高額メニューの仲間入りを果たしつつあることをご存じですか。

高級食材を使用し、こだわりを前面に押し出す店の前は、強気な価格設定にも関わらず常に長蛇の列を成しています。なぜ消費者は安さから高級志向へと転化しているのか。昨今のハンバーガー、ラーメン事情からその理由に迫ります。

NY発・高級ハンバーガーが続々日本進出

かつて100円バーガーで昼食を取るサラリーマンの悲哀が話題となったものですが、今や1,000円を超える高級ハンバーガーは珍しくありません。その牽引役となっているのが、海外発高級ハンバーガーの日本出店です。

2016年の「カールスジュニア」秋葉原出店に続き、2017年3月には「UMAMI BURGER」が1号店を青山にオープンしています。いずれも開店初日には2時間待ちの行列が立ち、オープンから時間を経た今でも人気に衰えを感じません。

2015年頃からハンバーガー界の黒船時代到来がささやかれ始め、その後は日本国内への出店ラッシュが続いています。特徴的なのは、その価格帯です。単品でも800~1,200円前後、セットにすると軽く1,500円以上になります。

高額でも惹きつけられる理由としては、吟味された素材や、凝った調理法、洗練されたサービス体制が挙げられます。ホルモン剤を使用せずに無農薬飼料で育てたブランド牛や、契約農家直送の新鮮野菜、不要な油脂を排除した健康志向など、好みのうるさい日本の消費者を満足させられる要素が随所にあります。

「UMAMI BURGER」ではナイフとフォークを使用するスタイルにより、ラフな食事の代表格であったハンバーガーのイメージが一新します。バンズや野菜、ドレッシングをチョイスできる店もあり、それぞれ自慢の味に加え、サービスの工夫も見逃せません。

NY発の高級ハンバーガーの影響は、国内チェーン店にも波及しています。海外組ハンバーガーの台頭により、ジャンクフードから格が上がりつつあるハンバーガー。多様化する消費者ニーズをしっかりと捉えたその展開には、計り知れない勝機が予感されます。

一杯3,000円?!高級食材を使用したラーメン

今や日本の輸出品目とまでいわれ、世界的な人気を博しているラーメンですが、国内では高級化路線が加速しています。フレンチ、鉄板焼きといった異業種からの参入が相次ぎ、本家のラーメン店でもそれに負けじと、次々に新作の高級ラーメンが生み出されています。

フレンチレストラン「銀座ル・コチア」で提供しているのは、トリュフと生クリームを組み合わせた未だかつてない「トリュフヌードル」。単品サラダ付きが1,800円、フレンチらしくコースでも供され、こちらは3,800円となっています。

単品で3,200円とラーメンのイメージを完全に覆す価格は、「中華麺酒房 中華そば すずらん」の「帆立上湯麺」です。2003年の創業以来、渋谷の大人気店として知られていましたが、恵比寿に移転してからは「高級中華麺」が食べられる店としてさらに話題を呼んでいます。

トリュフと並ぶフレンチの高級食材であるフォアグラのラーメンを食べられるのが、「麺LABOひろ」。夜限定メニュー「フォアグラそば」(1,800円)の深みある味わいを目当てに来店する客で、連日にぎわいを見せています。

過去のイメージからすれば1,000円を超えるラーメンに、これほど人が集まるとは想像できなかったかもしれません。しかし、価格以上の満足を得た客がリピーターとなり、常連が足しげく通う店も少なくありません。新しい味わい、1杯のラーメンが与える感動に出会えるのならば、3,000円でも惜しくはないと考える消費者が増えているようです。

キーワードは「感動」「未来を感じる」「普通を高める」

博報堂生活総研の「2014年 ヒット商品分析レポート」(http://www.hakuhodo.co.jp/archives/newsrelease/19442)によると、ヒット商品を生み出すキーワードとして浮上したのは「感動を拡げる体験品質」「未来を感じる体験品質」「普通を高める体験品質」の3つです。

現実を忘れるほどの感動、未来の生活が感じられるアイテム、日常生活をアップグレードするモノや場所。レポートでは“生活者の価値観が「安さ」から「質」へ動いている”と述べられています。

これまでの価値観にとらわれず、自分が幸福感を得たいならば多少のお金を払うことには抵抗を持たない。そうした社会全体の傾向が、高価格のハンバーガーやラーメンの人気にも反映されています。

インターネットという仮想世界が実社会を動かし、フルスピードで世の中が変わっていく現代にあって、消費者が求めるものは五感で体感できるものです。

高額の列車ツアーが半年以上前から予約が埋まり、コンビニのプレミアムスイーツの売れ行きが好調であるのも、より良い「今」を感じたいという、消費者意識の表れに他なりません。

これまで庶民的な価格が当然とされてきたものも、ニーズの多様化によっては変化していきます。低価格で売り込む手法にのみ頼らず、プラスαの価値、より高い品質を求める消費者のニーズに目を向けることも、商品戦略のひとつといえるのではないでしょうか。

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